舞台の上

アウ=アウオのブログ

劇場版少女⭐︎歌劇レヴュースタァライト 感想③

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こんにちは。アウ=アウオです。劇場版スタァライト5回目見てきました。もう5回目ですが、ばっちりスタァライトされて来ました。前回の続きで感想を書いていきます。

 

①双葉と香子

レヴューシーンより前、新国立見学の前日(2019年5月14日)。クロディーヌに何かを言いかけて「うちが一番しょうもないわ…」とつぶやいた香子。この辺りは第2回でも書いたので省略。

レヴューのシーン。とある和室で向かい合う香子とクロディーヌ。「許しまへんえ…うちのお菓子箱を食って荒らして毒盛った」と香子。刀を目の前の畳に突き刺す。「さあ!はったはった!」周りの顔ハメの男たちが盛んに声を上げる。すると間もなく画面奥の巨大な般若の面を突き破ってデコトラがと双葉が登場、口上を述べる。それに応じて香子も自分のデコトラの前で口上を述べ、レヴュー服に。ここが別れの一本道。2人は建物を出て外の庭へ。この後戦いながら石段を上がり、清水の舞台へと向かっていく。双葉はいつまでも自分のそばにいて自分を見ていてくれて自分のお世話をしてくれるのだと信じていた香子。聖翔に来て舞台という新しい道を見つけ、一人でその道へ進もうとする双葉。2人の思いのぶつかり合いである。場面が変わってセクシー本堂へ。香子がキャバ嬢、双葉は客の役である。「新国立、どうして1人で決めたん?」「反対するだろうなって…」「うっと」「鬱陶しなったんやろ?」「本音晒せや」もじもじとしてなかなか本音を出せない双葉に対して香子はネチネチと怒る。「表出ろや」2人は清水の舞台へと出る。双葉はここで、香子のことを「ずるい!」となじる。香子のことは、自分がずっとお世話をして来た。なのに何でわかってくれないのか。なぜ、やっと自分が見つけた自分だけの道を1人で進んではいけないのか。やっと本音を晒せた双葉。2人はトラックの上に乗って全速力でぶつかる。すると香子のトラックだけ柵を破って清水の舞台から下へ落下。壊れかけた舞台の端に双葉がつかまり、もう片方の手で香子の手を持って2人でぶら下がっている状態に。「縁切りとちゃいましたん…?」と香子。「やっぱりずるい。香子ばっかりアタシを独り占めして、ずるい…」と双葉。舞台の端の木が折れて2人は落下。開いたトラックの荷台の中に敷き詰められた桜の花びらの上へ。「今度はアタシがわがまま言う番…」双葉は香子の手にバイクの鍵を託す。「そんなん渡されても待たへんで…」双葉は割れたミラーの破片で香子の上掛けの紐を切る。「ガキのわがままには勝てんわ…」いつまでも香子の中では双葉はガキで自分の世話役。一番本音晒せてないの、香子じゃないですか。鍵渡されたらバイクの免許取って双葉のこと京都で待っちゃうんですから。双葉はんの新国立での初演、ぜひ見に行ってあげてください。

 

ちょっと短いですが、疲れたので今回はここまで。次回に続く。

劇場版少女⭐︎歌劇レヴュースタァライト 感想②

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こんにちは。アウ=アウオです。劇場版スタァライト4回目見に行ってきました。

 

ブログ「舞台の上」第2回は①まひるの成長、まひるとひかり②皆殺しのレヴューから舞台少女の死&再生産まで

 

まひるの成長、まひるとひかり

アニメ版第5話以前は、まひるはいわば「私にとって舞台は華恋ちゃん」状態だった。「君がいなきゃ私は何にも無くなるんだよ」状態。突然現れたひかりに、華恋からのきらめきを自分の分まで奪われたと感じていた。しかし、嫉妬のレヴューで、華恋に大切なことを教えてもらう。「まひるちゃんは、ちゃんときらめいてるよ」まひるはこの後、少しずつ華恋依存から抜け出していく。

劇場版では、華恋を助けるために日本に帰って来たひかりの前にまひるが立ちはだかる。スズダルキャットとともに競技場に入場行進し、正々堂々と演じ続けることを宣誓するまひる。2人のSCC(Space Crazy Cup)が始まる。2人はライバルとしてたくさんの競技で競い合うが、ひかりはずっと華恋のことばかり気にしてまともに演じていない。まひるはひかりの上掛けを落とす。「どうして舞台の上で演じないの?」「舞台の上で演じないなら、何されても何も言えないよね?」バトンでミスターホワイトの木版を割って怒りを露わにするまひる。(怖い)私ほんとは大嫌いだったあなたがあなたがあなたがあなたがあなたがあなたがあなたがあなたが!!(怖い)

まひるの冷徹な表情に圧倒されて逃げ出すひかり。舞台裏に逃げる。(建物内案内図はスズダルキャットの形)エレベーターを見つけて乗り込む。エレベーターは99階から101階へ。キャットウォーク(ポジションゼロの形)にたどり着くが、行き止まりに当たり(キャットウォークの先が折れている)まひるに追い詰められる。まひるはひかりが自主退学した理由を問い詰める。「どうして逃げたの?」ひかりは答えられないまま、キャットウォークから落下して競技場に置かれたミスターホワイトのクッションの上へ。「怖かったの…華恋のファンになってしまうのが…」「怖かったんだ…私と一緒だね。」「まひるも怖かったの?」「うん。今も…少し怖いよ。」まひるとひかりは初めてライバルとしてきちんと向き合い、お互いに素直に気持ちを語り合う。

ひかりを華恋の運命の相手として認め、一度は落としたひかりの上掛けのボタンをメダルにし、ひかりにかけてあげる。「華恋ちゃんにまだ言えてないセリフ、言ってあげて。」笑顔でひかりを華恋の元へと送り出す。ひかりが走っていった先は巨大なポジションゼロ。中心に穴が空いていて手前でスズダルキャットとミスターホワイト(首が雑にテープで止められてる)がゴールテープを持っている。

ひかりを圧倒してしまうほどのまひるの演技、成長っぷりがすごい。劇場版の中ではまひると華恋は言葉を交わしていない。(ひかりが王立演劇学院に入ったことについて話している場面は時系列的には2年生なのであまり関係ないかと)もうこのことだけでも大成長で泣ける。まひるはもう舞台女優として生きることを決めたのだ。華恋に依存していたあの頃のまひるはどこにもいない。「みんなを笑顔にできるスタァに、なります!」その堂々たる姿。新国立第一歌劇団に行っても、夢咲く舞台に、輝け。私。

 

②皆殺しのレヴューから舞台少女の死&再生産まで

3年生の5月14日、寮のリビングにて香子「ほんましょうもないわ…」「今日がなんの日か覚えてはる?」トップスタァになることを諦めたかのように新国立の見学で浮かれるみんなにキレる。みんなも、新しい舞台に向かっているはずが、本当に向かえているのか?考え直すきっかけになる。(この時華恋はいない。ひかりはイギリスにいるのでもちろんいない。ななは外で洗濯物を干している。クロディーヌは洗濯室にいる。)部屋を出て行った香子が行った先は洗濯室。クロディーヌとバッタリ会う。香子「アンタがっ!!…………うちが一番しょうもないわ…」香子とクロディーヌは怨みのレヴューで再び対面することになる。ななは「みんな、しゃべりすぎだよね」と言う。これは明らかに脚本視点、不必要なセリフを喋りすぎだということだろう。(皆殺しのレヴューでの「クロちゃん、ちょっと喋りすぎ」とかも)

翌日、荻窪駅から丸の内線に乗って銀座の新国立第一歌劇団へと向かう8人。座り方は真矢双葉まひるの新国立志望組、反対側に純那クロディーヌ、その左側に少し離れて華恋、その横に立っているなな、純那クロディーヌの右側、出入り口をひとつ挟んだ場所に香子。しかしいつまで経っても次の駅につかない。「いつまでだらだら走ってんねや…次の駅、全然つかへんやん…」華恋のスマホに突然キリンのマークが現れ、ki-ringtrainが鳴り響き、推定直径70cmほどの円盤上のキリンマークが隣の車両から転がってくる。吊り革からは上掛けが降りてくる。この時点で華恋とななはこの車両から消えている。

皆殺しのレヴューが始まる。ななvsその他6人のレヴュー。華恋を除いた7人は変形して舞台のようになった電車の上に上がる。ななだけ少し離れた場所で足をタンタン。(怖い)「始まったんや!オーディションが、また!」勘違いする香子。「これはオーディションにあらず。」次々と上掛けを落としていくなな。「列車は必ず次の駅へ───では舞台は?私たちは?」これに答えることができたのは、唯一ななに上掛けを落とされなかった天堂真矢だけだった。「舞台と観客が望むなら、私たちはもう舞台の上。」結局次の舞台へ立つ覚悟ができていたのは真矢だけだったということだ。This is 天堂真矢。クロディーヌも「アンタたちさっきから何言ってんのよ?」と、状況を把握できていない様子。「私のセリフを、無視するなぁーー!!」ななに斬りかかるクロディーヌだが、あっさりと上掛けを落とされてしまう。「ふぅ……」と前髪をかき上げるなな。「なんだか強いお酒を飲んだみたい。」ななのセリフと思われる一言。みんなこの言葉に返答することができない。一番動揺しているのは純那。「私たち、まだ未成年じゃない?」明らかなセリフに対してマジレスしてしまう。すると純那の首から血が吹き出し(たように見える演出)、舞台の上で舞台少女として死ぬ。続いて香子も倒れる。「狼狽えるな!!」さすがは天堂真矢、血が舞台装置であることも一瞬で把握。倒れた香子の口に舞台装置の血が入る。「甘い…」どうして甘いんでしょうか。なな「私たち、もう死んでるよ。」

(おそらく)翌日、第101回聖翔祭決起集会の日。B組の雨宮さんと眞井さんが脚本を皆に配るが、未完成の状態。怖がる雨宮さん。しかし、台本を読んだA組のみんなに「雨宮さん!わたし、このセリフ言いたい!」「私も演じたい!」と言われてみんなに最高のスタァライトの台本を完成させることを誓う。

決起集会の中、練習室にひとり残るクロディーヌ。「なんでアイツだけ…」この時点ではまだ、なぜ真矢だけがななに上掛けを落とされなかったのか、理解していない。しかし、台本を読んでそれぞれに演じ始める仲間たちを見て気づく。「私たちはもう舞台の上」「だからアイツだけ…!」クロディーヌだけでなく、他の舞台少女もここで気付く。あの時のななの言葉への返答に。

音楽とともに場面が急転換。走る列車の上の舞台へ戻る。華恋とひかり以外の舞台少女はここでキリンから受け取ったトマトを齧ってみんなで言う。「私たちはもう舞台の上」それぞれはそれぞれのレヴューへと向かう。

 

第3回へ続く。

劇場版少女⭐︎歌劇レヴュースタァライト 感想①

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はじめまして。アウ=アウオです。はじめてのブログですので拙い部分が多いと思いますがよろしくお願いします。

劇場版少女⭐︎歌劇レヴュースタァライト3回目見てきました。ふせったーで呟くには分量が多すぎるのでブログを開設することにしました。以下、アニメ版と劇場版を含めてネタバレ注意です。劇場版まだ見てない人は今すぐ見に行ってください。上映館がもうだいぶ限られてきていますが…

なお、記憶に間違いがある場合もありますのでご了承ください。ご指摘いただければ修正します。

 

書きたい項目ごとに書いていきます。書きたいことをただアウトプットしてるだけなので考察も感想もあらすじもごちゃ混ぜですが。考察というよりは、あらすじをアウトプットしていく作業みたいな感じで書きました。

何回かに分けて投稿しようと思っていますが、今回は物語の主役対役である華恋ひかりについて書きます。

 

①幼少期

幼少期の華恋(あいじょうかわん)(れもんぐみ)はキラミラ(携帯型ゲーム)に夢中。引っ込み思案で、みんなが園庭で遊んでいてもうまく馴染めず先生のところにいる華恋。

ある日、隣に同い年の神楽ひかりが引っ越してくる。クラスでみんなでカスタネットを演奏している場面、華恋はひとりだけずっとズレたリズムで叩いている。すると、隣にいたひかりが正しいリズムで華恋のカスタネットを叩く。華恋はひかりのカスタネットを叩き返す。顔を見合わせてにっこりする2人。

またある日、華恋はひかりのお弁当からミートボールを奪って食べる。すると今度はひかりが華恋の卵焼きを奪って食べる。(華恋の弁当箱は白米だけに!)

2人の関係は幼少期から"交換"の関係だったと言える。

ある日、区立わくわく広場で他の友達とキラミラをしている華恋のところにひかりがやってくる。帰り際、ひかりが少々強引に華恋を舞台に誘い、翌日一緒に戯曲スタァライトを見に行く約束をする。

翌日、そこで見たのは舞台少女となった自分たちが演じるスタァライト。ひかりが華恋を舞台に誘ったのは「ちょっとした自慢のつもり」だったのだが、、、「行こう。あの舞台へ。輝くスタァに、2人で。」華恋は舞台に魅せられ、ひかりと約束を交わす。ここも交換、ひかりが華恋を舞台に誘った後、今度は華恋がひかりを舞台少女になるように誘ったのだ。この日、舞台少女愛城華恋と舞台少女神楽ひかりが生まれた。どちらかが欠けていたらどちらも舞台少女になることはなかっただろう。この日の帰り道、2人は東京タワーの下のお店(東京おみやげしいてぃ)で髪止め✨👑を互いに買って交換する。2人でトップスタァになるという夢をここで交換したわけだ。

ひかりが引っ越してきてからしばらく経ったある日、ひかりは華恋に、ロンドン🇬🇧に引っ越すことになったことを告げる。「ひかりちゃんがどんどん(ロンドン)いっちゃったら、ひとりじゃスタァライトできないぃぃ〜!」泣く華恋。「きめた。わたし、スタァになるまでかえってこない!かれんともあわない!」ひかりからは手紙を送っていいが、華恋からは送らないという約束を交わし、ひかりはロンドンへ行ってしまった。その後、ひかりからは定期的に手紙が送られてくるが、華恋はその手紙を見ようとせず、母からその内容について聞くことも絶対にしようとしなかった。

 

②小学生

7年後、小学生6年生になった華恋。劇団アネモネで「青空の向こうへ(第99回公演)」の主演を務める。華恋の口癖「ノンノンだよ!」はこの時の台詞から来ている。この日の夜、華恋は叔母に、ひかりのことを調べてみないかと言われる。「調べない!」「…怖いの?」「怖くなんか…ない…」

華恋は叔母に勧められて聖翔音楽学園を目指すことにした。叔母いわく「今目指せる一番のところを目指さなくちゃね」。併願校は青嵐総合芸術院。アニメ版の世界線にもちゃんと存在するんだなぁ。

 

③中学生

中学生になった華恋、ドーナツ屋で友達と修学旅行の計画を立てているが、途中でボイトレのレッスンのために帰る。同級生は将来のことを考えている華恋のことをすごいと言うが、そのうち1人は華恋にも迷いや不安があるのではと言う。実際のところ華恋は、ひかりが約束を忘れているんじゃないかと、ずっと不安を抱えながら過ごしている。

スマホを買ってもらった華恋は「神楽ひかり」について調べようか調べまいか迷っていた。(「か」を打った時点でかにはにわがサジェストされてるのでこの当時はすでに華恋はカニハニワが好きだったと考えられる。ちなみにひかりは幼少期からミスターホワイトが好き。)見ない、聞かない、調べない……でも調べないは自分ルールだから…華恋はついに「神楽ひかり」で検索してしまい、ひかりがイギリスの王立演劇学院に入学していたことを知る。高校2年生のときひかりが聖翔に転入してきたのちも、ひかりについて調べたことはひかりには内緒にした。

 

𝑤𝑖(𝑙)𝑑-𝑠𝑐𝑟𝑒𝑒𝑛 𝗯𝗮𝗿𝗼𝗾𝘂𝗲

劇場版で主に描かれる2019年5/14〜について。華恋の進路希望調査用紙は空白。ひかりについては自主退学とある。ひかりは第100回聖翔祭で華恋とともにスタァライトの主演を務めたのだが、その後自主退学してイギリスに逃げたのだ。逃げた理由について、ひかりはまひるとのレヴューで「華恋のファンになるのが怖かった」と言っている。

華恋にとって舞台はひかりちゃんだったので、華恋は自分の行く先を見失ってしまった。そんな中、𝑤𝑖(𝑙)𝑑-𝑠𝑐𝑟𝑒𝑒𝑛 𝗯𝗮𝗿𝗼𝗾𝘂𝗲が開演する。列車は必ず次の駅へ───では舞台は?私たちは?次の舞台へ立つ覚悟を問うている皆殺しのレヴューには、華恋は参加しない。ななが言うように、(「華恋ちゃん、あなただけは…」)次の舞台を見失っているからだ。(そもそも次の舞台を見失っている、そんな方はお呼びではありません。わかります…か?)そんな華恋を助けに行くのが、ひかりである。地下鉄(地下鉄の車体には〇̶のマークが…)に乗ろうとするとキリンが現れ、問いかける。「列車は必ず次の駅へ───では舞台は?あなたは?愛城華恋さんは?」華恋の危機を察したひかりは列車に乗って𝑤𝑖(𝑙)𝑑-𝑠𝑐𝑟𝑒𝑒𝑛 𝗯𝗮𝗿𝗼𝗾𝘂𝗲へと向かう。

アニメ版では、塔に幽閉されひとりで運命の舞台を演じ続けていたひかりを、華恋が助けに行った。映画ではひかりが華恋を助けに行くことで、お互いに立場を交換している。

華恋とひかりのこの交換の関係は、お互いにお互いがいないと前に進めない関係とも言えるかもしれない。

電車に乗って日本(舞台下手入口駅)に到着したひかりだが、愛城華恋の表示の先にはまひるまひるとのレヴューに関しては次回以降。

まひるとのレヴュー後、キリン🦒からトマト🍅を受け取り(キリンは舞台の燃料としての自分の役割を認識)、かじり、約束タワーで華恋との再会を果たすひかり。しかし華恋はまだ「私にとって舞台はひかりちゃん」状態。トマトには目もくれず、舞台に立っていながら客席からの目を意識してしまう華恋。不安と恐怖で途方に暮れる華恋、突然倒れて死んでしまう。ここでひかりがスーパースタァスペクタクルを歌い始める。「お願いよ、華恋。目を覚まして。」華恋の死体は塔から落ち、途中でポジションゼロの形の物体となって電車の上に乗る。ひかりが幼少期の華恋の手にトマトを渡すと、電車内のバーナーが稼働し華恋の過去を全て燃やし尽くす。ひかりからの手紙、自宅の部屋、過去の自分、全て。砂漠の土煙を駆け抜けた電車は、電車の後ろにつけられたバーナーで一気に加速して約束タワーに登る。塔の上、アタシ再生産のネオンの前でポジションゼロの形の物体の中から登場する華恋。棺桶の中から蘇るようだ。「帰ってきたよ。列車に乗って。」華恋は舞台少女として生まれ変わる。「愛城華恋は舞台に一人、愛城華恋は次の舞台へ!」ひかりもそれに呼応する。「神楽ひかり、私がスタァだ!!」

かれひかレヴューが始まるのだが、華恋の剣はひかりのあまりの眩しさで折れてしまう。(ひかり「私がスタァだ!」)ひかりは華恋に短剣を突き刺す。華恋はここで初めてひかりを運命の相手ではなくライバルとして意識する。「わたしも"ひかり"に負けたくない」もう「私にとって舞台はひかりちゃん」だった過去は全て燃やした。華恋とひかりの交換の関係は終わったのだ。代わりに華恋とひかりは"ライバル"になった。刺された華恋の体からは大量のポジションゼロが吹き出し、同時に約束タワーは中間部で折れ、ポジションゼロが吹き出す。折れたタワーの上部は砂漠の巨大なポジションゼロに突き刺さる。2人のレヴューは幕を閉じた。砂漠には外された2人の髪止め。のちにそれぞれカバンに付け替えている。このことからも、髪止めをつけることは運命の交換の象徴と言えるだろう。もう華恋とひかりは約束の相手ではなくライバルなのだから、髪止めをつける必要はないのだ。「演じ切っちゃった、レヴュースタァライトを」

聖翔を卒業した2人。ひかりは別々の道へ進んだみんなに会いに行く。華恋はオーディションを受ける。その舞台にはひかりちゃんはいない。でも、もう華恋には不安も迷いもない。もう華恋を縛っていたひかりとの交換の運命は燃やし尽くした。アタシはアタシに生まれ変わった。愛城華恋は次の舞台へ。これからも、愛城華恋は日々進化中。何も恐れることはないのだ。

なんだこれ…いい話すぎるだろ… 

次回へ続く