舞台の上

アウ=アウオのブログ

劇場版少女⭐︎歌劇レヴュースタァライト 感想②

f:id:Auauoda:20210830232127j:plain


こんにちは。アウ=アウオです。劇場版スタァライト4回目見に行ってきました。

 

ブログ「舞台の上」第2回は①まひるの成長、まひるとひかり②皆殺しのレヴューから舞台少女の死&再生産まで

 

まひるの成長、まひるとひかり

アニメ版第5話以前は、まひるはいわば「私にとって舞台は華恋ちゃん」状態だった。「君がいなきゃ私は何にも無くなるんだよ」状態。突然現れたひかりに、華恋からのきらめきを自分の分まで奪われたと感じていた。しかし、嫉妬のレヴューで、華恋に大切なことを教えてもらう。「まひるちゃんは、ちゃんときらめいてるよ」まひるはこの後、少しずつ華恋依存から抜け出していく。

劇場版では、華恋を助けるために日本に帰って来たひかりの前にまひるが立ちはだかる。スズダルキャットとともに競技場に入場行進し、正々堂々と演じ続けることを宣誓するまひる。2人のSCC(Space Crazy Cup)が始まる。2人はライバルとしてたくさんの競技で競い合うが、ひかりはずっと華恋のことばかり気にしてまともに演じていない。まひるはひかりの上掛けを落とす。「どうして舞台の上で演じないの?」「舞台の上で演じないなら、何されても何も言えないよね?」バトンでミスターホワイトの木版を割って怒りを露わにするまひる。(怖い)私ほんとは大嫌いだったあなたがあなたがあなたがあなたがあなたがあなたがあなたがあなたが!!(怖い)

まひるの冷徹な表情に圧倒されて逃げ出すひかり。舞台裏に逃げる。(建物内案内図はスズダルキャットの形)エレベーターを見つけて乗り込む。エレベーターは99階から101階へ。キャットウォーク(ポジションゼロの形)にたどり着くが、行き止まりに当たり(キャットウォークの先が折れている)まひるに追い詰められる。まひるはひかりが自主退学した理由を問い詰める。「どうして逃げたの?」ひかりは答えられないまま、キャットウォークから落下して競技場に置かれたミスターホワイトのクッションの上へ。「怖かったの…華恋のファンになってしまうのが…」「怖かったんだ…私と一緒だね。」「まひるも怖かったの?」「うん。今も…少し怖いよ。」まひるとひかりは初めてライバルとしてきちんと向き合い、お互いに素直に気持ちを語り合う。

ひかりを華恋の運命の相手として認め、一度は落としたひかりの上掛けのボタンをメダルにし、ひかりにかけてあげる。「華恋ちゃんにまだ言えてないセリフ、言ってあげて。」笑顔でひかりを華恋の元へと送り出す。ひかりが走っていった先は巨大なポジションゼロ。中心に穴が空いていて手前でスズダルキャットとミスターホワイト(首が雑にテープで止められてる)がゴールテープを持っている。

ひかりを圧倒してしまうほどのまひるの演技、成長っぷりがすごい。劇場版の中ではまひると華恋は言葉を交わしていない。(ひかりが王立演劇学院に入ったことについて話している場面は時系列的には2年生なのであまり関係ないかと)もうこのことだけでも大成長で泣ける。まひるはもう舞台女優として生きることを決めたのだ。華恋に依存していたあの頃のまひるはどこにもいない。「みんなを笑顔にできるスタァに、なります!」その堂々たる姿。新国立第一歌劇団に行っても、夢咲く舞台に、輝け。私。

 

②皆殺しのレヴューから舞台少女の死&再生産まで

3年生の5月14日、寮のリビングにて香子「ほんましょうもないわ…」「今日がなんの日か覚えてはる?」トップスタァになることを諦めたかのように新国立の見学で浮かれるみんなにキレる。みんなも、新しい舞台に向かっているはずが、本当に向かえているのか?考え直すきっかけになる。(この時華恋はいない。ひかりはイギリスにいるのでもちろんいない。ななは外で洗濯物を干している。クロディーヌは洗濯室にいる。)部屋を出て行った香子が行った先は洗濯室。クロディーヌとバッタリ会う。香子「アンタがっ!!…………うちが一番しょうもないわ…」香子とクロディーヌは怨みのレヴューで再び対面することになる。ななは「みんな、しゃべりすぎだよね」と言う。これは明らかに脚本視点、不必要なセリフを喋りすぎだということだろう。(皆殺しのレヴューでの「クロちゃん、ちょっと喋りすぎ」とかも)

翌日、荻窪駅から丸の内線に乗って銀座の新国立第一歌劇団へと向かう8人。座り方は真矢双葉まひるの新国立志望組、反対側に純那クロディーヌ、その左側に少し離れて華恋、その横に立っているなな、純那クロディーヌの右側、出入り口をひとつ挟んだ場所に香子。しかしいつまで経っても次の駅につかない。「いつまでだらだら走ってんねや…次の駅、全然つかへんやん…」華恋のスマホに突然キリンのマークが現れ、ki-ringtrainが鳴り響き、推定直径70cmほどの円盤上のキリンマークが隣の車両から転がってくる。吊り革からは上掛けが降りてくる。この時点で華恋とななはこの車両から消えている。

皆殺しのレヴューが始まる。ななvsその他6人のレヴュー。華恋を除いた7人は変形して舞台のようになった電車の上に上がる。ななだけ少し離れた場所で足をタンタン。(怖い)「始まったんや!オーディションが、また!」勘違いする香子。「これはオーディションにあらず。」次々と上掛けを落としていくなな。「列車は必ず次の駅へ───では舞台は?私たちは?」これに答えることができたのは、唯一ななに上掛けを落とされなかった天堂真矢だけだった。「舞台と観客が望むなら、私たちはもう舞台の上。」結局次の舞台へ立つ覚悟ができていたのは真矢だけだったということだ。This is 天堂真矢。クロディーヌも「アンタたちさっきから何言ってんのよ?」と、状況を把握できていない様子。「私のセリフを、無視するなぁーー!!」ななに斬りかかるクロディーヌだが、あっさりと上掛けを落とされてしまう。「ふぅ……」と前髪をかき上げるなな。「なんだか強いお酒を飲んだみたい。」ななのセリフと思われる一言。みんなこの言葉に返答することができない。一番動揺しているのは純那。「私たち、まだ未成年じゃない?」明らかなセリフに対してマジレスしてしまう。すると純那の首から血が吹き出し(たように見える演出)、舞台の上で舞台少女として死ぬ。続いて香子も倒れる。「狼狽えるな!!」さすがは天堂真矢、血が舞台装置であることも一瞬で把握。倒れた香子の口に舞台装置の血が入る。「甘い…」どうして甘いんでしょうか。なな「私たち、もう死んでるよ。」

(おそらく)翌日、第101回聖翔祭決起集会の日。B組の雨宮さんと眞井さんが脚本を皆に配るが、未完成の状態。怖がる雨宮さん。しかし、台本を読んだA組のみんなに「雨宮さん!わたし、このセリフ言いたい!」「私も演じたい!」と言われてみんなに最高のスタァライトの台本を完成させることを誓う。

決起集会の中、練習室にひとり残るクロディーヌ。「なんでアイツだけ…」この時点ではまだ、なぜ真矢だけがななに上掛けを落とされなかったのか、理解していない。しかし、台本を読んでそれぞれに演じ始める仲間たちを見て気づく。「私たちはもう舞台の上」「だからアイツだけ…!」クロディーヌだけでなく、他の舞台少女もここで気付く。あの時のななの言葉への返答に。

音楽とともに場面が急転換。走る列車の上の舞台へ戻る。華恋とひかり以外の舞台少女はここでキリンから受け取ったトマトを齧ってみんなで言う。「私たちはもう舞台の上」それぞれはそれぞれのレヴューへと向かう。

 

第3回へ続く。